奨学生の声

奨学生の声(D大学)

近況報告をさせていただきます。
大学では、言語学のゼミに所属しています。
昨年度までは、日本語人称詞を研究テーマに人称詞の使い分けや、そのドイツ語翻訳について研究していました。
今年度は、テーマを新たに、オノマトペの研究としました。
日本語のオノマトペのドイツ語翻訳について、宮沢賢治の作品を対象に分析を行いました。
現在は、オノマトペの音象徴について関心があり、来学期に向け、調査を続けていきたいと考えています。

今年春、部活動を引退しました。
大学1年生の時に合気道部に入部し、これまで活動を続けてきました。
日々の練習を通じて、続けることの大切さを知りました。
3年生では、部の副将を務めました。
その年には、コロナ禍以降初めての合宿が行われ、その責任者に就きました。
わからないことだらけで戸惑うこともありましたが、スケジュール管理や、全体への指示の仕方など、社会に出ても役立つことを学ぶ機会となりました。

部活動引退後は、就職活動に専念しました。
授業で、プログラミングの実習を経験したことをきっかけに、IT業界に興味を持ちました。
インターシップや説明会に参加する中で、ある企業の方の仕事に対する熱意に感銘を受けました。
また、社内の雰囲気が自分に合っていることや、教育制度の充実している点、さらに、ドイツでの研修が行われることがあるということで、大学で学んだドイツ語を活かす機会があるというところに魅力を感じ、将来この会社で働きたいと思いました。
選考の結果、内々定をいただきました。

現在、夏休みという期間を生かし、コンピューター言語の勉強をはじめました。
入社した暁には、お客様のシステムを支える技術者の一員となれるよう努力していきます。

昨年度いただいた奨学金は、私の駅までの通学手段である自転車を購入させていただきました。
以前使用していた自転車は、長年気に入って使用していましたが、経年劣化により卒業となりました。
新しい自転車も大切に使います。
さらに、通学の定期代にも使用させていただきました。
少しでも親の負担を減らす事ができ、大変助かりました。

渡辺育英会様には、4年間ご支援いただきありがとうございました。
今年度が最終年度となりましたが、いただいた奨学金を大切に使わせていただき、4年間大学で、勉学及び、部活動に励むことが出来ました。
これから社会に出て、ご恩を忘れず、人のために働くことのできる人間になれるよう努力していきます。