奨学生の声

奨学生の声(T大)

私は高校時代に勉強に対する熱を失い、受験に失敗してしまうことになりましたが、一浪の末何とか大学に合格することができました。浪人を許し自分を信じてくれた母親と、不出来な私を奨学生として認めていただいた渡辺育英会の方々に感謝を申し上げます。

具体的な奨学金の活用といたしましては、生活費の工面や参考書の購入など、大学生活の維持と自らの成長のための使用を計画しています。また、余計な出費を抑えるために移動でできるだけ電車を使わずに自転車で移動するなどの節約も心掛けています。

現在、私は高校の教育課程よりもはるかに難しくなった数学や物理に振り回されながら、実験レポートの作成や期末テストの勉強に精を出しています。また、仙台の企業様と共に量子コンピュータを実際に扱って問題解決を行うといった知的好奇心を擽る講義や、優秀な講師の方々による指導などもあり、忙しいですが非常に充実した学生生活を送れています。大学に入ってすぐは解析学や力学が全く理解できず自分は大学での学習に向いていないのではないかとも考えましたが、物理学の教授が「物理に興味があって努力できるなら大丈夫」と言ってくださり、今でもまだわからないことだらけですが、何とか頑張れています。

また私は留学生の多い寮で暮らしているのですが、様々な人種の方との国際的な交流を通じて非常に楽しい生活を送っています。最近だと隣の部屋に住んでいるオランダ人に現地料理を振舞ってもらったり、一緒に映画を見に行ったりしました。

私の将来の展望については明確には決まってはいないのですが、電気や波動、それに付随してエネルギー分野に関する研究に興味があり、将来的には地球のエネルギー・環境問題の解決に携わる職に就きたいと考えています。そのためにも、物理学や解析学、線形代数という知識のみならず、材料系などの科学寄りの知識も身に着け、多角的な視点からエネルギー問題に取り組めるような人材になりたいです。