奨学生の声

奨学生の声(T大学)

最初に、今年度も渡辺育英会奨学生として奨学金をいただきましたこと、誠に感謝申し上げます。
渡辺育英会様からいただいた奨学金は、学費と教科書代などの大学必要経費に充てさせていただいております。
いただいた奨学金を活用することにより、より有意義で実りある大学生活とすることができていると感じております。

現在、三年生として勉学に励んでいます。
私の通っている大学は課題が多いということで一定の評価のある大学ですが、特に三年生から実践的な実験科目という授業が始まり、一段と厳しい忙しさとなっています。
その授業内容は、学んでいる工学的な知識について基礎実験を行い、授業後に毎週二十枚程のレポートを提出するというものです。
以前からその厳しさについて話は聞いていたのですが、予想していたよりも遥かに難易度が高いものでした。
そのため、今までと同じ時間をアルバイトにに費やすと勉学に支障が出てしまい、アルバイト時間を減らさなくてはならないという選択に迫られました。
我が家の家計は父の持病の関係で依然、余裕のある状況ではありませんが、結局、今年は勉学が第一優先だと、学期中のアルバイトをやむなく減らすことにしました。
私がこのように勉学に集中するという決断ができましたのは、偏に渡辺育英会様からいただいている奨学金のおかげです。
もちろん大学の学びは簡単なものではないですが、自分の将来に必要な学びであり、興味を刺激する素晴らしい経験だと身に沁みて感じているからこそ、このように勉学に集中できる環境があるということに、一層の喜びを感じております。

また、三年生となることで、改めて大学卒業後の進路についても考える機会が増えてきました。
私の通う学部は理系ということもあり、四年間の学びのみではまだまだ知識不十分であるとして、大学卒業後に大学院進学を選択する生徒が非常に多い学部です。
実際に去年の大学院進学率は六割を超えています。
私自身も、現在の大学の学びについて正直に言うのであれば、三年生となった今も基本の物理の延長であり、今ひとつ、物足りなさを感じています。
そのため、大学卒業後は大学院に進学し、より一層の興味をダイレクトに突き詰めたいと考えています。
そのためにはもちろん熱意と学業成績だけでは足りず、学費の工面が必要不可欠です。
だからこそ、繰り返しとなりますが、渡辺育英会様からのご支援をいただいていることは私にとって本当に力となっております。

最後になりますが、渡辺育英会様並びにご支援くださった全ての方々に感謝申し上げます。
これからも、自分のできる最善を尽くし励んでまいります。